いや〜、今回のSSJもね。ひっじょーーーーに楽しい(=ツライ)コースなもんで、みんなと一緒に真剣に走りたいななんて、思っている今日このごろなんです。
というわけで、ここ数日の間は、「もしも自分がSSJに出るならこんなバイクに仕上げる」ってつもりで、メンテ&パーツ交換をしてみました。
1) Chiris King BBのグリス交換
最初っから、肝となるカスタムを惜しみなく紹介しちゃいます。
かなーりのジコセキニン系チューンなので、惜しみなく分解・洗浄作業をやる気のある人でないとオススメできません。
通常は、Chris King専用グリス注入ツールを使って新しいグリスを圧入し、古く汚れたグリスを圧送するのが原則的なメンテですが、もっともっと回転抵抗を少なくしたい人向けのチューンです。とあるメーカー専属のプロメカニックの方に聞いた技ですので、技術的にはお墨付き間違いなし!
まず、シールドベアリングのCリングをピックアップツールなどで取り外します。
こんな作業は初めてやりましたが、案外簡単に外れるものなんですね。
薄い金属のCリングと、ラバーシールが剥がれます。
(ラバーシールには表と裏の向きがあるので分解する時に要注意)
分解されたベアリング内部には古いグリスが付着しているので、速乾性のデグリーザーなどで洗浄。BBはBBシェルから取り外した方が、作業がやりやすいですね。
洗浄後、しっかり乾燥してデグリーザーが残っていないのを確認してから、
今回の肝である潤滑剤をスプレー塗布します。
これが薄い潤滑膜をコーティングする『Vipro's社のDe Graissage(グレサージュ)』です。
サラサラなのに耐久性が抜群に素晴らしいようで、高回転するベアリングやかなりの摩擦が加えられるチェーンなどのために開発されたテフロン配合の潤滑剤なんです。
本当は、いいチェーンオイル無いですかね〜?って前述のメカニックの方に相談したところ、本品を勧められ「これBBやハブにも最高よ!」とご推薦を受けたのでありました。
注入後、指でベアリングを回したところ、抵抗が1/5以下に感じたくらい、ヤバイ感触でした。いったいこの差が足で回した時にどのように感じるのか気になってしかたありません。
BBだけでは終われないぞ!
2) ペダル軸にもグレサージュ
かれこれ6,7年くらい使っているTIME ATACペダルです。
前述のグレサージュをクリートキャッチのスプリング部と、軸受けのシール部分に薄く塗布しました。シールに対しても攻撃性がない潤滑剤なので安心ですね。
泥が付着しにくいという売りを信じて一番泥がつきやすい部分で試してみたかったんです。シール部分がかなりの抵抗であったんだということがよくわかりました。とにかくクルクルよく周ります。
3) チェーンも当たり前田日明!
この作業は手が汚くなるんで、あえて、写真は撮っていませんが、
自分はチェーンを洗う時、チェーンに中性洗剤のマジックリンを加え手もみ洗いします。
以前は、デグリーザーに浸した専用ブラシで擦ったり、ナルゲンボトルに入れてシャカシャカとシェイクしたりしましたが、手洗いでもみ出すのが一番早く確実にチェーンの油汚れや砂を落としてくれることに気がつきました。
素手でやると、手は荒れちゃいますがチェーンの表面の油が取れて、キュッキュする感触がわかり易いです。
お湯洗い、そして、乾燥後に、ジップロックなどの小袋にチェーンを入れてグレサージュをシュ〜〜〜と一拭き。袋に入れることで飛び散りを防ぎ、スプレーの無駄を無くすため。(自分も吸いたくないしね)
そして!
これが、グレサージュ塗布前のBBの回転
そして、グレサージュで施術した後の滑らか回転
感覚値で2倍近く回る気がしました。
しかし、この動画だと手で押しているパワーが公平でなかったり、データとして客観性がないので、こんなテストをしてみました。
クランクが動きだすまでの重量を数回はかり、平均値を算出。
(チェーンは後輪にひっかけて通常どおり正方向に空転できるように後輪を浮かしておきます。)
グレサージュ加工前 平均150g
グレサージュ加工後 平均100g
つまり、33%の回転抵抗を削減することになりました。
岩岳仕様にするためというより、基礎工事的なチューンに過ぎませんでしたね。
初日の作業がコレで終わりでしたので一旦ココで区切ります。
続きはSSJ@岩岳のためのメンテ(後編)で公開していきま〜す。
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