2014年10月21日火曜日

SSJ#4 MCも大変タノシカッタです!


みんな各自の想いが一杯つまったSSJ#4が終わりました。
ワタシはワタシなりに、SSJ実行委員としての視点で思い返してみます。

参戦してくれた愛すべきSS乗りのみんな、協賛して頂いた協賛者、地元の協力者のみなさま、その他、いろんな角度から支援していただきました。
感謝の気持ちで胸が張り裂けそうです。

はたして何度行ったかなぁ?
おそらく6回以上は岩岳に来ては、コース視察や作業を行いました。
頭が割れるくらい寒い雨の時もあったけど、不思議とピーカンな 快晴に恵まれたことが多かったです。岩岳には嫌われていないマジックだったのかな。
そして、今回の天気も今までで最高の快晴が続いた2日間でしたしね。

岩岳に来る度に、協力してくれる頼もしい仲間が増えていき、
SSにとらわれず、純粋にMTBに乗れる楽しい空気間が共通項となりココロを通い合わせていくのがたまらなく心地よかったです。

10月に入ってからは、心拍数が常に10以上も上がっているようなソワソワドキドキ感覚。
「もう今月にはSSJ本戦だよ。当日がやってくるんだよ」という高揚感が寝ても覚めても襲ってきておりました。

そして、18日の9時に現地入り。
レース参戦予定ではないけど、はるか新潟から、わざわざ会いにきてくれた王滝仲間もいて、SSカテゴリーができた王滝会場や、SSJ会場でしか会えない熱くて陽気なヘンタイさんたちと久方ぶりの再会ができて、なんだか同窓会のような気分。まさに自分のホームはここなんだっていう感覚が蘇ってきました。

会場に入り、MC機材の設定も、ボランティアとして参加してくれたMちゃんとM田くんのおかげで、バッチリいい音がなるようになってホッとしました。


「レース会場を温める音場つくり = BGM」
これもワタシの仕事です。第2回めからBGMも担当させてもらい、今回も80's Rockから、MTB系PVに使われたメタル、テクノ、エレクトロニック、サンバ、ヒップホップ、Dance、Alternative Rock、最新ヒットチャートなどなど多種多様なジャンルを テキト〜にユル〜くミックスしてライダー達、観戦のみなさんと一体感を味わえるのって気分いいですよね。

18日はイベントとして試走ツアー開催。
走り終えたライダーからは「マジつらい。でも楽しい」という声が聞こえてくる度に、明日の大会への期待値がどんどんアガル気分でした。

そして、大会当日
泣いても笑っても今日が本番。張り切っていくしかない!
ワタシもSSJ名物の仮装という名の正装スタイルに着替えてみました。

ここまで化けるのは、今回が初めてでした。
みんなに比べればおそろしく地味ですが、仮装ってマジで癖になりそうです。
ただでさえ、SSはギアードBikeからするとヘンタイ扱いされているのに、その呼称をむしろ喜びながら、ヘンタイという名に恥じない仮装でさらにヘンタイ度を上げるオバカ加減がたまらない。
うん、SS乗りは一度は仮装することを強くおススメします。なにかココロの奥底にあった脱皮願望が満たされているようです。
感覚値ですが、会場を見渡してもこれまでよりも仮装率がかなり高まったんじゃないかな。


さて、ワタシのメインの仕事であるMCですが、初回SSJからやらせてもらっているんですけど、感動のあまり涙出してることがしょっちゅうあるんです。
今回も、誰にも見られないところで涙垂らしました。
皆と一緒に会場に居られるということだけで、普段にはない感情が沸きまくります。


そして11時!
オクラホマミキサーというこれぞフォークダンス!てな感じのホッコリ音楽でグルグルスタート!
(ごめんね、ワタシとコウさんの2人でこの曲に決めたのさ)


それから後のレース展開は、ただただ実況を楽しむのみ!
実況って本当に楽しいんですよ。長いセリフが書かれた分厚い台本も要らないし、コースを走るみんなが一番楽しい顔しているんですもん。そんな顔を見てたら エネルギーを貰っちゃいますよね。

1位から最後尾まで、みんな最高のライダーでした。
(写真を撮る時間が無くてスミマセン)
コース上のみんなにとってはツラ楽しい1〜2時間でしたが、ワタシにとってもかけがえの無い濃密な時でした。

そして、閉会式
(参加ライダー様のFBより拝借いたしました)

また、ところどころ進行がグダグダしちゃいましたね。
でも、みんなのあたたかい笑い声にはしょっちゅう助けられました。

無事全てのスケジュールが終わり、
仮装を脱ぎ、片付けをしながら、会場を去っていくライダー・協賛者・地元スタッフ・そして実行委員スタッフの面々と握手をして再会を誓い合いました。

握手の数と、握ってくれたチカラの強さが、今大会の成功の大きさを示すと同時に、1年後に迫ったSSWC(シングルスピード世界選手権)への期待と責任の大きさに比例していくようにも感じました。

みなさま、ありがとうございました。
SSJ愛にカンパーーーーイ!!!!!

SSWC@Japan 2015年10月11日  次回は世界最高位のSS祭り。世界選手権です。
ワールドクラスの感動と興奮を、ココ白馬岩岳で
ともに味わい、ともに笑いましょう!






2014年10月8日水曜日

SSJ@岩岳のためのメンテ(後編)

潤滑系チューンの続きです。
前述の記事ではBB、チェーン、ペダルをやり終えたので、その続きです。

1)ずばり、ハブでしょう!


後輪のHadleyをサクっと分解。
通常では絶対やってはいけないシールドベアリングもBC-Jumboで脱脂しました。

画像はありませんが、摩擦する全ての部分にグレサージュを塗布しました。
Hadley専用オイルに比べて粘度が極端に少ない(=サラサラ)ので、耐久性に不安は残るのは事実ですが、やはり使ってみて試さないとわかりませんよね。

そして、空転するHadleyがこうなりました。
回って、回って、回って、回る〜〜〜〜〜!



2) ギア比を変えよう

それまで、王滝に出るつもりでいたので、32×25t(1.28t)という極端に軽いギア比であったのです。
ほぼ毎月のようにあった岩岳でのSSJコース作業にもこのギア比で行ったのですが、悪くはなかったです。
ただ、先月末に作業に行き、コースの最終設計を終えて試乗した際は、33×23t (1.43)を付けたRitcheyで行ったのでした。

う〜ん、これだと今の(乗れていない)自分にはキツいかな。。。
なにせ、8月初めにねんざした右手親指が痛くてまともに走れないんです。

ねんざの痛みは、置いといたとしてもギア比はもう少し軽い方がいい。

というわけで、今回のSSJに私がもし参戦するならコレ

31×22t (1.41)です。って、ほんの0.02しか軽くなってないけどね。
ただVassagoの刺し色に使っているオレンジの22tコグを使いたかったということも一理あるかも。


3) ハンドルバーはやっぱりカーボン!

やはり振動吸収性がよいのが一番な気がします。その中でもGraphite DesignのRISENは、最近ワタシの周りの多くで評価がめっちゃ高い秀逸なバーであります。

大好きだったSim Works Calsaga Barにしばしの別れを告げて、交換しやした。
グリップも一番馴染んでいるERGON GS1ですね。コレ以外は今はムリ。

ステムはSim Worksの新作でいて名作のRHONDAを高さを変更せずに使用。
現時点でVassagoのポジションはどこもいじりたくないほど自分に馴染んできております。

そして、今回のメンテ作業から、組み付けにはトルクレンチを使うことにしました。
>Hさん、めっちゃ使いやすくて、早くも手に馴染んでます。ありがとうございました!!


4) 軽いタイヤに交換だ

比較的スクエアな断面を持つMAXXIS ARDENT2.25を履いておりましたのは、接地面積の幅をできるだけ左右に広げたかったのですが、やはり漕ぎが重い。。。

貧脚には重量面のデメリットが響くんです。

というわけで、795gあったARDENTを履き替え
675gのContinental Race King 2.2 Protectionに戻しました。
本当は、2.3inch幅でもっと軽量タイヤを付けたいけど、手持ちのコレでガマン。

まだ、190gくらいのチューブを付けているのでシーラントでチューブレスにすれば100gくらいの軽量の余地は残されてます。本当にレース参戦なら間違いなくシーラント入れます。



さて、そんなこんなでレース参戦を目の前にウキウキしてメンテするライダー気分を満喫してみました。
もちろん、試乗車としてレース会場には持参しますので、Vassago Verhauenに興味関心のある方は跨がってみてください。


でもSSJの準備の楽しさってこれだけじゃないんですよね。
そう!!!



♡仮装があるんですもの♡



前回のSSJから1年と5ヶ月が経ってしまいました。
はやく、みなさまに会いたいよ〜〜〜〜〜!!!!!


SSJに参加する皆様、
岩岳で会いましょう!



SSJ@岩岳のためのメンテ(前編)

自分自身がSSJ実行委員メンバーであるし、第1回のSSJからMCを務めさせていただいているので、当然のことながら今回もマイク片手にMCで参戦というわけでありますが、

いや〜、今回のSSJもね。ひっじょーーーーに楽しい(=ツライ)コースなもんで、みんなと一緒に真剣に走りたいななんて、思っている今日このごろなんです。

というわけで、ここ数日の間は、「もしも自分がSSJに出るならこんなバイクに仕上げる」ってつもりで、メンテ&パーツ交換をしてみました。


1) Chiris King BBのグリス交換

最初っから、肝となるカスタムを惜しみなく紹介しちゃいます。
かなーりのジコセキニン系チューンなので、惜しみなく分解・洗浄作業をやる気のある人でないとオススメできません。

通常は、Chris King専用グリス注入ツールを使って新しいグリスを圧入し、古く汚れたグリスを圧送するのが原則的なメンテですが、もっともっと回転抵抗を少なくしたい人向けのチューンです。とあるメーカー専属のプロメカニックの方に聞いた技ですので、技術的にはお墨付き間違いなし!

まず、シールドベアリングのCリングをピックアップツールなどで取り外します。
こんな作業は初めてやりましたが、案外簡単に外れるものなんですね。



薄い金属のCリングと、ラバーシールが剥がれます。
(ラバーシールには表と裏の向きがあるので分解する時に要注意)

分解されたベアリング内部には古いグリスが付着しているので、速乾性のデグリーザーなどで洗浄。BBはBBシェルから取り外した方が、作業がやりやすいですね。

洗浄後、しっかり乾燥してデグリーザーが残っていないのを確認してから、
今回の肝である潤滑剤をスプレー塗布します。
これが薄い潤滑膜をコーティングする『Vipro's社のDe Graissage(グレサージュ)』です。
サラサラなのに耐久性が抜群に素晴らしいようで、高回転するベアリングやかなりの摩擦が加えられるチェーンなどのために開発されたテフロン配合の潤滑剤なんです。

本当は、いいチェーンオイル無いですかね〜?って前述のメカニックの方に相談したところ、本品を勧められ「これBBやハブにも最高よ!」とご推薦を受けたのでありました。

注入後、指でベアリングを回したところ、抵抗が1/5以下に感じたくらい、ヤバイ感触でした。いったいこの差が足で回した時にどのように感じるのか気になってしかたありません。

BBだけでは終われないぞ!


2) ペダル軸にもグレサージュ

かれこれ6,7年くらい使っているTIME ATACペダルです。
前述のグレサージュをクリートキャッチのスプリング部と、軸受けのシール部分に薄く塗布しました。シールに対しても攻撃性がない潤滑剤なので安心ですね。
泥が付着しにくいという売りを信じて一番泥がつきやすい部分で試してみたかったんです。シール部分がかなりの抵抗であったんだということがよくわかりました。とにかくクルクルよく周ります。

3) チェーンも当たり前田日明!


この作業は手が汚くなるんで、あえて、写真は撮っていませんが、
自分はチェーンを洗う時、チェーンに中性洗剤のマジックリンを加え手もみ洗いします。
以前は、デグリーザーに浸した専用ブラシで擦ったり、ナルゲンボトルに入れてシャカシャカとシェイクしたりしましたが、手洗いでもみ出すのが一番早く確実にチェーンの油汚れや砂を落としてくれることに気がつきました。
素手でやると、手は荒れちゃいますがチェーンの表面の油が取れて、キュッキュする感触がわかり易いです。

お湯洗い、そして、乾燥後に、ジップロックなどの小袋にチェーンを入れてグレサージュをシュ〜〜〜と一拭き。袋に入れることで飛び散りを防ぎ、スプレーの無駄を無くすため。(自分も吸いたくないしね)


そして!
これが、グレサージュ塗布前のBBの回転


そして、グレサージュで施術した後の滑らか回転


感覚値で2倍近く回る気がしました。
しかし、この動画だと手で押しているパワーが公平でなかったり、データとして客観性がないので、こんなテストをしてみました。


90度水平にしたペダル軸にビニール袋をぶら下げて硬貨などで重りを入れていきます。
クランクが動きだすまでの重量を数回はかり、平均値を算出。
(チェーンは後輪にひっかけて通常どおり正方向に空転できるように後輪を浮かしておきます。)

グレサージュ加工前 平均150g
グレサージュ加工後 平均100g

つまり、33%の回転抵抗を削減することになりました。

岩岳仕様にするためというより、基礎工事的なチューンに過ぎませんでしたね。
初日の作業がコレで終わりでしたので一旦ココで区切ります。

続きはSSJ@岩岳のためのメンテ(後編)で公開していきま〜す。