2014年3月23日日曜日

Team Vassago Japan レースレポート(CSC Classics)

3/22 快晴。
伊豆修善寺のサイクルスポーツセンターで行われるCSC Classicsが我がTeam Vassago Japanの初レースとなりました。

(Photo by M.Nomoto)

左から、Jabber wockyに乗るh-abcoさん、Fisticuff乗りの向後さん、Alt店主、そしてVerHauenの自分

今年の自身初のレース参戦。そしてチームとして初めて他のメンバーと集結する舞台。
同志との顔を合わせるのは実にキモチのいいこと!

h-abcoさん・向後さんは、両者とも最難関カテゴリーの3時間耐久男子ソロ
Alt店主は、SSJメンバーと3時間耐久男子ペア。
そして、私は今回のSSJメンバーの紅一点Fさんと男女ペアにて出走。

第一走者の私は極度の興奮や異常な緊張もなく、真ん中よりも後方の位置からスタートしました。
スタート直後の周回は自分の前後の集団のペースがバラバラで、平地ではギアードの猛者たちに抜かれることが多いSSではありますが、1周目から無理をすると中盤からヘタレてしまうので、85%のつもりでガマンガマン。
いや、本当に強い選手であれば、ここを少し無理してでもポジションを上げておくことが先決なのですが…
本音を言うと、SSJチームとして出場しているというキモチとTeam Vassago Japanとして参戦しているキモチが両方あったのですが、どちらかというと前者の意識が強くファンライド感覚を前面に出していたのは否定できません。今から考えるとかなり甘い認識でした。

体力温存ペースで発進したものの、やはり要所要所で、どうしても飛ばしたくなりました。
なぜなら、ペダリングが本当に軽いから。
34×22tというギアの選択肢が軽いというのもありますが、荒れた路面から伝わって来る尖った衝撃はかなり低減され、登りにおいてはシッティングでのトラクションが抜群にイイのであります。理詰めでは説明付かないけど、とにかくRitcheyやSalsaよりも明らかに速く走ることで生き生きとしているVassago Verhauenです。


Bikeの特徴として、
ギアードのような高回転ケイデンスができないSSの低回転トルク型ペダリングでもリズミカルに伸びやかに進んでくれます。強いバネ感を持つチュービングのおかげで後半の伸びが強く、失速しがちなスピードでも前進する性格の持ち主。
また、CSCのようなタイトターンの連続する下り斜面でも、車体の向きを変えやすいため、一般的な29er的なダルさが少ないことも体感できます。
急斜面の登りでも、トラクションを保つための前後バランスの位置をつかみやすく、コース後半の急斜面&連続ターンでも、ギアードバイクよりも高いスピードを維持したまま、スリップせずに登り切ることができるのはまさにSSバイクとしての造りの良さを表しているとも言えます。

さて、1時間が経過して気持ちよく自分のペースを維持できるようになり始めた時、それまで潜めていたアソビ心がチョロチョロと。

ヴァサゴ野郎から、ヴァサゴライダーに変身してしまいました。
 (photo by Tatts)
(photo by Tatts)

いつもレース会場で着るコーディーネートのアレンジは妻任せ。
今回は妻自作の赤マントが勝負服。

速さには関係が無いように思えるでしょ!
これが違うんだなぁ。自分の場合。
・目立ってしまい注目を浴びる→見られる度合いが強いほど頑張りたくなる。
・おチャラけてるから遅いって思う→想定外に速いとこ見せて驚かせたくなる。
・Supermanだって、パーマンだって、SSWCチャンプのW.ガースだって皆マントだよ!飛ぶように速いってことさ。

という、ジコマンゾク型のヴァサゴ野郎でありました。
(photo by H.Ito)

Jシリーズの前哨戦と位置づけられた大会だけでにJのエリート選手がゴロゴロと同じコースを走っているのですが、その中で幾分ペースを落として調整しているかのような小笠原選手を前半の登りが終わりかけたところで遭遇。ものは試しで追走してみることにしました。とにかく彼の下りのラインとスピードを見てみたかったのです。

おそらく調整中で全力を出していないペースだとは思いますが、やはり瞬間的に見せる速度変化や、コーナーの脱出スピードはハンパなく速かったです。
しかし、意外にも5〜10mの差をキープして追走できた自分にもビックリ。速い選手のペースのおこぼれを貰ったラッキーな瞬間でした。
パンプトラックまでは一緒に走れましたが、平地部分のあるブースエリアに来た瞬間、彼のやる気スイッチが入り一瞬で視界からいなくなりました。
慌てることなくSSライダーの意地を見せるしかありません。

一方、相方のFさんもMTBレースはわずか2回目ではありますが、着実にペースを上げていき順調に周回を重ねていきます。顔に楽しさがにじみ出ているのが遠目からみても伝わってきました。
1周ごとの交替でしたが、2時間30分を越える頃に着順を少しでも上げるために私が連続周回を任せられました。

さて、そんな中。
後半の登り坂で、エビちゃんことh-abcoさんに抜かされた時でした。
(photo by Tatts)
ソロで3時間を闘っているエビちゃんにも付いていけない自分。
ラストランを超スローペースで調整し、2周回で終わらせようとした自分。
同じTeam Vassago Japanなのに、全力を出さないまま諦めている自分。

そんな自分が情けなくなり、やる気スイッチが入りました。
3時間まであと3分ほどありましたが、3周回目に突入することに切り替えました。

脚の痙攣もないまま、舗装路の上り道を全力ダッシュし、心拍が落ち着くまで平地をスローペースで落ち着かせている時、もっと衝撃的なものを見てしまいました。

それは、隣のロードコースで練習している一人のローディー。
まるで競輪選手のように見事に発達している大腿筋の持ち主でしたが、
なんと彼の右足はヒザまでしかありませんでした。
片足のローディーだったのです。

その彼が黙々と練習しているのを見た瞬間、なにかが吹っ切れました。
自分の限界を見たくなりました。
ちぎれるまで走ってやるつもりで、前半の難所である直登2つをノンスリップでクリア。
前後にライダーもいなかったので、下りでも100%の集中力で自分のライドができました。
もしかしたら一番タイムが良かった周回かもしれません。

 (photo by Tatts)
(photo by Tatts)




登れ!登れ!登れ!


「Finish」


結果的には、15周回という突出した好成績ではありませんでしたが、
自分の中で足りなかったものが見えてきて、それなりの成果はありました。
ソロ男子では向後さんが4位、エビちゃんは7位というSSというシバリのある中で大健闘をみせてくれました。
また、終わってみて気がついたのですが、9周回をフルリジッドで走ったのに、腕の疲れはほとんど無いのです。Graphite DesignのカーボンバーとSim Worksのクロモリステムはミリ単位の仕事量かもしれませんが、着実に私をサポートし続けた最高のパートナーでした。


Team Vassago Japan
これからも、グイグイ進みませので、応援ヨロシクお願い致します。

我がSSJチームも最後の〆でノンアルコールビアでかんぱーい!!!!







Special Thanks for the PARTS

フレーム:Vassago Verhauen Size M
フォーク:Niner Carbon
ステム:Sim Works Caroline 110mm -10°
ハンドルバー:Graphite Design RISEN6x 740mm
ギア比: F34(Rotor Q-Rings) × R22t(Kick Ass Cog)

2014年3月17日月曜日

VerHauenの初トレイルライド

昨日、我がNew愛機ことVerhauenで初トレイルを堪能してきました。


完成した時点で実測9.42kgだったのですが、
Graphite Design RISEN6xというカーボンバーをインストールし、
また、ワケあってTIME ATAC Carbonのペダルに変更しておりました。
ほんのちょっと重量増かな?

TOPEAKのサドルバッグには、換チューブ、ポンプ、携帯ミニツールを入れているのにも関わらず、Bikeを持っても”軽い”と感じたのは、一緒に来ていたライド仲間からも異口同音のインプレでした。


この日、午前中に飯能周辺のトレイル活動が再始動するという喜ばしき活動に参画しておりました。




活動そのものについては、Alternative Bicycle店主のBlogをぜひともご一読あれ。
MTBerのための走れるトレイル整備作業ではなく、あくまでも山道をハイカーが歩くため。危険な箇所を少なくし、安全に楽しく歩くことができる道を作ることのお手伝い。
モーターバイクや四輪駆動車が入ってきて深く掘り過ぎてしまった轍を埋めたり、水切りを作って、水はけの良いトレイルをつくるのが今日の主な作業でした。

午前中の楽しい作業が終わり、地元の山小屋風レストランでしっかりと昼食を取った後は、ご褒美のトレイルライドに。



走った仲間達のBike。
Linskey、Black Sheep、Cielo、Vassagoという顔ぶれは実に異端!

これら4台全てが、29erSSであり、カーボンorチタンのリジッドフォークで、グリップはERGONという共通項!

しばらくしてわかったことだけど、コグまで共通!
EndlessbikeのKick Ass Cogの面々でした。
こりゃ、ちょっとヘンタイだな。


さて、肝心要のVassago VerHauenの1stインプレッションです。

比較対象車であるRitchey P-29erと同じく有効トップ長が615mmという比較的胴長なフレームですが、乗車した体勢では、ヘッド位置が自分の目の真下あたりに来るので、決して長過ぎない。
いや、Ritcheyよりもほんの少し近いとさえ感じるほどで、下りの安定感にもつながったように思えました。
自分の中では長距離安定性・巡航性のRitcheyと、下りもそこそこ楽しめるヤンチャ系なアクションも可能なSalsaの「中間よりややRitchey側に振ったポジショニング」だと思ってます。(こんな比較インプレは自分にしかワカランけどね)

ユルい登り坂では、SSならではの低回転ケイデンスを強いられるわけですが、フレームのバネの戻って来るリズムがペダリングと非常にいいタイミングでマッチします。
ROTORのQ-Ringとの効果でクランクの下死点がさらに20度くらい後方に伸びた感覚になっていたのですが、さらにフレームのもつ特性として、踏み込んだバネが元に戻ろうとした時の推進力が発生している時間が長いような印象でした。

一言で言うと、推進力が強くて進むBike。
ダンシング時にペダリングの力が途切れにくいということも言えますね。

いい変えると、低回転ケイデンスでもスピードの落ちが少ないので、SS向きとも!

”Wet Cat”と名付けられたリア三角の仕事は、トラクションコントロールと、振動吸収性能。
ここも優秀な特質がすぐに現れたように思えました。
66mmというRitcheyよりも6mm低いBB位置は、シッティングでも重心を低く設定でき、登坂中は容易にハンドルが上がりません。
ハンドルを押さえ込むことがラクにできるので、無意識的に後輪への適正な荷重配分ができ、スルスルと登っていってしまうのです。
肩下が470mmのNiner CarbonフォークとKingのInset 1で組んだおかげでヘッド位置を低く固定できたのも功を奏しているのでしょう。賢いサスが入れば、さらに登坂性能は上がることも可能でしょうね!

かなりガレた路面で振動吸収性能もチェック。
ヒザが笑うほどの衝撃は見事にカットされ、王滝のような長距離レースでもストレスがかなり低減されますね。


もう一つサポートをいただいたハンドルバー:Graphite Design RISEN6x
こいつのストレスフリーは定評通りでした。


まずは、感覚的なインプレになりますが、ご容赦を。
富士見パノラマのDHで例えると、
午後ランチとって、連続で3本Aコース走った後なのに、腕の疲労度だけは、午前中の2本目くらいの軽度な運動しかしていないぐらいの疲労度合い。

結果的に、相当にガレたところでハイスピードで下る場面でも、
段差に弾かれてコントロールミスするような不安感が減少するので、リラックスした握力で握るわけです。そのことがさらに腕や肩の余分な力を脱力させ、本来あるべき上体全体を使ったカラダのサスペンション機構が、うまく機能できるといったロジックになったのです。振動で脳みそが揺れる感覚が襲ってこないのです。
奥歯を食いしばる必要も少なくなりました。

なんか、今まで使っていなくて後悔。もっと早く出会っていたかった棒ですね。
まさしく愛棒!

ただし、9度という少し大きめのバックスイープはかなり手元にハンドルバーを近づけてしまうわけでして。。。
この点は、計算ミスでした。90mmのステムではかなり手元に寄って来てしまいました。
登りでハンドルバーを引けないばかりか、下りにおいても目線よりも後方にグリップ位置が来てしまいました。9度バックはステム長をきちんと割り出さないとダメですね。
週末のレースでは110mmステム付けてみます。

カーボンフォークだけでは成し遂げられなかったソフィスティケイトされた振動吸収性!
優秀なカーボンバーのおかげで、フルリジッドの可能性を大幅に上げてくれた気がします。
(と、いいつつも絶対にクロモリフォークも試すのがヴァサゴ野郎だぜ!)


1stライドのインプレをまとめると、
バネ力の恩恵でとにかく速くてストレスは少ない。
レーシーなポジショニングがドンピシャとも言えるが、アクションの大きい仕事もこなすストライクゾーンの大きいクロモリフレームだということでした。



うううう、今度の週末はVerHauenで初レースです。
緊張してきたから、もう寝ますね!

2014年3月14日金曜日

VerHauenを組み上げますぜよ!

さて、それではガンガン組み立てますぜよ!
まずは、BBのタップとフェイスカットです。
この作業だけは全幅の信頼を寄せるDr.Nagai (by KOOWHO)にお願いしております。

この作業場で交わすBike談義が、また楽しいひと時でもありますわな。


最高級の仕事を終えたコイツにBBを手で回す瞬間もまたいとをかし。。。



肝心要の回転系はChrisKingに任せておくのがよろしいわけです。
このBBも、過去に3台のBikeを経由しており、淡々と歴史を重ねて来ております。




ササッと、ここまで組んだらもう半分は終わったと言えるでしょう。

なぜなら、SSは変速機がナッシング・アット・オールだからね!
クランク周り・ホイール・ブレーキはRitcheyからの載せかえとなります。






1st パーツ構成表をメモ代わりとして記録!

フレーム: Vassago VerHauen (Size M)
Fフォーク:Niner Carbon O/S
ヘッドパーツ:Chris King Inset 1
フロントリム:Stan's ZTR ARCH EX 32H
フロントハブ:DT Swiss 240s
フロントスポーク:DT Swiss Competition w/ Al nipple
フロントディスクローター:Magura Marta Storm Rotor 160mm
フロントタイヤ:Ritchey WCS Z-Max Evolution 2.1
リアリム:Stan's ZTR ARCH EX 32H
リアハブ:DT Swiss 240s SS
リアスポーク:DT Swiss Competition w/ Al nipple
リアディスクローター:Magura Marta SL Rotor 160mm
リアタイヤ:Ritchey WCS Z-Max Evolution 2.1
チューブ:MAXXIS Ultra Light (F&R)
クランク:Rotor QRINGS 175.0mm
チェーンリング:Rotor 34t
BB:Chris King
チェーン:KMC Gold 9s
ペダル:Crank Brothers 3Ti(Ti Short Spindle) 
コグ:Endless Bikes Kick Ass Cog 23t
ブレーキレバー:Shimano XTR M987
ブレーキキャリパー:Shimano XTR M970
ハンドルバー:Ritchey WCS Super Logic Al 710mm
グリップ:ERGON GS1
ステム:THOMSON  90mm 0°Up
シートポスト:THOMSON Masterpiece SetBack 
サドル:Chromag LYNX DT
シートクランプ:VASSAGO Original

前後チューブドですが、こちらの仕様で9.42kgでした。

自宅→実家までの4.5kmの街乗りをしてみただけですが、
なんとまぁ、軽い漕ぎ出しでしょうか!!!!
トレイル仕様で組んだので34×23t(1.48)ですが、体感では34×24t(1.42)かぐらい軽い気がします。
ハンドリングも軽快で立ち過ぎているわけでもなく、SalsaやRitcheyからの乗り換えでもとてもシックリ。
トップチューブが長くレーシーなポジションが似合うジオメトリーですが、腰を入れるときちんと素直に曲がってくれるのは70mmのBB下がりのおかげなのでしょうか。
ロジカルに分析できるほどのデータを持ち合わせていませんが、とにかく乗りやすく速いフレームでした。

数日後には、
日頃サポートいただいているKOOWHOさんから、ステキなものが届きました。


ここ最近で、とても定評あるインプレを数多く目にする
Graphite Design RISEN6x  です! 
29erSS乗りにとっての最終兵器と言っても過言ではないでしょう。
9°のバックスイープと740mmの幅が、29erSSに最適なハンドリングをもたらし、
最高品質の高剛性カーボンが長時間ライドのストレスを軽減してくれるって寸法です。
営業スーさんのBlogも要チェックです!
Part1 とかPart2とか。極めつけはPart3ですな)

カーボンハンドルとカーボンフォークの組み合わせが吉とでるのか、近日中にトレイルライドで確かめて来る予定です。


次号は、トレイルライド後の初インプレをお伝えする予定!

ばいばいき〜ん!

2014年3月13日木曜日

VerHauen と書いて「ゔぁーほいえん」と読む。まずは眺めるだけ!



Alt店主のサポートプログラムにより、私が供給いただいたフレームは

「VerHauen」

はい、読んで〜!

ノン・ノン・ノン! 英語読みではなくドイツ語読みですのよん。

ヴァーホイエンが近い読み方です。(たぶん)

ドイツ語で「ブン殴っちゃう!」「しばく!」にあたります。

「たたく」とか、「ぶつ」じゃありません。

というわけで、私のフレームを見てもブン殴らないでくださいね!





箱から開けてやってみたこと。その一。

所有しているRitchey P-29er(Size L)との比較でした。
はい、正確な測定ではないのは百も承知なのですが、やってみたかったのです。

完全な目視による判断ですが、Vassago VerHauenのほうが
・チェーンステイが10mmほど短い。
・BBが5〜10mmほど低い。
・シート角度が立っている。
・トップチューブが5mmほど長い。
・ヘッド角度が立っている。

ような気がしました。
見た目だけのやや乱暴な判断ですが、Ritcheyよりも小回りが効いて、重心が低くペダリングが安定するような走り心地なのかと推察します。


ちなみに、True Temper OX Plutinumという軽量パイプで組まれたその重量は、
フレーム(シートバインダー、エンド小物付き):2210g !!!!
超軽量と謳われたRitcheyとほぼ同じ重量でした。
44mmヘッド、シートバインダー別体ということからしても、パイプそのものはRitchey Logicチューブよりも軽いのかもしれません。


さてさて、次は細かいところも、チェック!チェック!

VerHauenは、現在出回っているいろいろな規格のハブに対応するため、
Paragon Machine Works社のスライダーエンドを採用し、
135mmギアード、135mmSS、142mmスルーを選択可能です。
そして、ブレーキマウントもポストマウント or ISOマウントも選択可能!
SS大好きな自分は迷わず、135mmSSエンド&ポストマウントです。
純正のPMWエンド、さすがにRitcheyのTange製とは細かい点で違いがありました。

まずは比較対象のRitcheyから

Ritchey P-29erは、いかにも軽量好きなRitcheyらしい肉抜きエンド。こちらはTANGEの刻印があります。
スライダー小物はPMWと共通規格のためPMWのポストマウントに後から変更しました。
後期ロットのため、ボルトが干渉する部分は白い強固な表面処理があり錆び付きを防止してますが、1年ほど使用していると表面処理の剥がれは出てきます。

そして、VerHauenは!


画像だと分かりにくいかもしれませんが、ボルトとエンドの間には約1mm厚のプレートが付属してました。ShimanoのSPDクリートを固定する際のボルトとクリートの間に挟むプレートと同じようなものと考えると想像しやすいでしょうか。
このプレートのおかげで、接触面が増え確実な固定力を生み出し、回転しながら締め込まれるボルトがエンド部分に直接接触しないので、エンドを傷を付けることも少ないでしょう。

金色に輝くボルト頭に付いた小物も、みかけは小さいですが、アーレンキーやスパナなどを使用せずに指先のみでテンション調整ボルトを前後調整することができました。Ritcheyには実現できなかった操作感の良さに惚れ惚れしちゃいます。

ボルトも6mm頭→5mm頭になり、材質も軽量されているのか数グラム軽かったです。

あ、スイマセン。
ついつい最初っから細かいスペックが気になるヴァッサーゴ野郎です。
なにせ、元はサルサ野郎ですから、そこらへんはカンベンしてください。

ショートチェーンステイのVerHauen が一目でわかる写真です。

 

どちらが優れているというより、それぞれ長所があるように思えます。
ショートチェーンステイは回頭性に優れていたり、逆に長めのチェーンステイは登りに強い安定型とも言えるのでしょうが、ヘッド角度、フォークの設計、シート角度、BB下がり、パイプ径などいろいろな要素の複合的な結果が、乗り味を決めていくのでこの段階ではあくまで想像でしかありません。

でも、想像したいからこそ、計測したりカタログデータの数字をゴニョゴニョ計算しちゃうんですよね。だからBikeはオモロい!

次に、フォークを仮挿入
まずは、純正VassagoのODISフォークをば!
余談ですが、ODIS とは Oh Damn! It's Smoothの略だそうな。
「おげ〜、何コレ、超いいじゃん」の頭文字をとって「お何超」というネーミングにする勢いのノリです。アッチの人って軽いですよね〜。ホントに。(オレもか?)


次に、手持ちのNiner Carbon(O/Sストレート)フォークも

重量が半分程度のNinerフォーク、
奇抜なデザインのくせに、コイツはどのフレームにもスッっと、とけ込むように馴染むのが好きです。

ま、最初は見た目勝負で行きますので、44mmヘッドとの寸胴感ともマッチするNinerフォークで組むことにします。

組み始める前には、RESPOの防錆スプレーRS-930S(なんか速そうな名前ですこと!)
コイツを各チューブの穴という穴にノズルを差し込んでいろんな角度で吹いておきます。


そして、ヘッドパーツ装着。(ヘッドチューブはキレイに処理済みでしたので)
既存所有のO/Sフォークを使い続けたかったので、ヘッドはChris King Inset1を使用することにします。これだとベースプレート(下玉押し)が既存のO/Sと全く同じなのです。


にゅるーーっと差し込んで、

Mango OrangeのKingがNinjya Blackという透明がかったダークブラウンとマッチしました。

またしてもサルサ野郎グセが出てきてしまったため、相変わらずの長文になってしまったので今号はここで終了。

次号でまた会いましょう!
バイなら!

2014年3月12日水曜日

ヴァッサーゴ野郎 誕生前夜のこと

一ヶ月以上前のことなんですが、この自分がサポートライダーになるなんて、
その時は夢にも考えておりませんでした。
せっかくサポートいただいているわけですから、この辺りの心境から書き連ねたいと思います。

公私ともにお世話になっているAlternative Bicycleから、2月上旬にこんなステキな発表がありました。

Vassago(ヴァッサーゴ)サポートプログラム!
http://altbikes.jugem.jp/?eid=1030

店主を支援するつもりで、FaceBookなどでシェアして広めていたのですが、
当プログラムの中身を何回も読んでいるうちに、なぜだか自分にもできるんじゃないかと闘志・やる気・(多少の見栄)が沸いてきてしまいました。
Vassagoに乗る自分が少し見えてしまったのです。

Vassago・・・それは、私にとって一番最初に本格ライドを体験した29erだったのです。
振り返ることほぼ4年前。いち早くVassago乗りだったKachinasさんと走ったのは2010年の新緑の5月でした。

その頃、29erに目覚めていなかった私は、懐古主義な妄想に取り憑かれているかのように名車Ritchey Plexusをドロップバー+バーコンという仕様で彼らと出かけました。
(Photo by Kachinasさん)

イタイくらい恥ずかしい仕様ですね。コラムスペーサーの長さがハンパない。。。

ここのトレイルで一番美味しい上り下りのSingleTrackで、KachinasさんのVassagoに乗ること数百メートル。
(Photo by Kachinasさん)

この数百メートルは、目から鱗でした。
癖の無いニュートラルなフィーリング、気持ちよく伸びるスピード感、路面からの衝撃をマイルドにいなすクロモリの絶妙な乗り心地。漕いだ分以上に前に進むようなダンシングでのペダル。
29er、しかもクロモリフレームを買う気になったのはこのライドからでした。


当時、正規輸入されていなかったVassagoは29er初心者の私には高嶺の花であり、ベンチマークともなりました。

それからほぼ4年が経とうしております。Salsa El Mariachiという今でも心底愛すべきパートナーが見つかり、またMTBを始めた頃からの憧れでもあったRitchey P-29erという名機も乗ってきました。

そこで、このVassagoサポートプログラムというのが、目の前に立ちはだかった時、なぜだか急に自分の運気が変わるような、「劇的な出会い」に思えてきたのです。

申請メールには自分の熱い(=熱過ぎる)思いの丈を書き連ね、懇願の想いをこめて送信ボタンを押しました。

3月1日には、このサポートプログラムに通過したかどうかの結果が判明するわけですが、この前夜、眠れぬ夜を過ごしてました。
1時間に1回の割合で、「不合格」の夢。夢。夢。
時に大学の合否発表のように掲示板に貼り出されていたり、FBメッセージでの通知だったりで、起きる度にイヤな汗をびっしょりかいてました。
なぜか非通過の悪夢ばっかり。。。

そして、発表当日。
その暖かい結果を教えてくれたのは店主からの一通のメールでした。
この時の感動とヨロコビは一生忘れられません。
数日後、Alternative BicycleのBlogでも正式発表されてさらにテンションが高まります。


40代半ばに差し掛かる自分。
MTBに乗って20数年が流れた自分。
29erSSに乗り始めて5年目の自分。

そんな自分がサポートライダーになりました。

使命感・責任感が複雑に絡み合ってますが、レースやトレイルといった土の上からVassagoの魅力・機能・美しさ・走りを表現していくとともに、MTBライドそのものの楽しさ・素晴らしさを追求していきます。

当BlogではTeam Vassago Japanの一員として乗る自分を表現しますので、
自分のことを『ヴァッサーゴ野郎』とネーミングしました。

大切なことなので、もう一度言います。
Vassagoに乗っている時は、ヴァッサーゴ野郎です。
これからもヨロシク!

FaceBookページには、「Team Vassago Japan」というファンページも作成しました。おいおいこちらのページも全メンバーの動きもわかるように充実させていく予定です。


次号は、「組み立て編!」
 って、実はもう完成してますが備忘録ってことで